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2012年3月 トレーニングコース(上級)体験談
岡山理科大学 動物学科4年 平井仁智
私
は、去年の初級コースに続き、今年の春に上級コースに参加しました。今回の上級コースでは、内容が初級よりさらにレベルが高くなり、より充実した実習を行
うことができました。野生動物公園や普段入ることのできない野生動物病院での実習は、とても貴重な経験となりました。実際に野生動物の現状を見て、野生動
物はただ助けるだけではいけないということなど、改めて野生動物を保護する難しさをとても感じました。
このトレーニングコースでは、野生動物の勉強だけではなく、人との関わりもとても大切な1つだと思います。今回、去年の初級コースで出会った人に再び会うことができ、新たな出会いもありました。私と同じように動物について勉強する仲間と2週間供にし、一緒
に買い物に行き、一緒に食事を作ることはとても楽しく、異文化で生活する中でとても励みになりました。今回の上級コースに参加した4人の中で、2人は獣医
学専攻で、私も含め残りの2人は動物科学専攻でした。年齢や学校、専門分野が異なる中で、お互い分からないことはサポートし合い、勉強を深めていくことは
とてもいい刺激になりました。
このトレーニングコースを通して、自分の目で見て経験することでより自分の視野が広がったと思います。私は、初級と上級コース両方に参加することができ、
その両方で得られた知識や経験を今後の勉強に生かしていきたいです。そして、いつかまたオーストラリアに行って野生動物のことを勉強できるよう、日本で勉
強を続けていきたいと思います。
2012年2月 トレーニングコース(初級)体験談 東京農工大学 農学部獣医学科2年 吉本悠人
今
回のトレーニングコースに参加して、僕はオーストラリアにおける野生動物の基礎的な知識、野生動物が置かれている現状、そしてそれらへの対応を間近で見て
学んできました。オーストラリアでは、野生動物は国の物であり、生態系全体を考えて種を保護するという方針のもとで保護活動が行われており、施設やシステ
ム、保護に携わる人の数などから観ても日本より活動が盛んで、人々の意識が高いように感じられました。しかし、その活動も全てが良いというわけではなく、
非常に考えさせられることも多くありました。
また、野生動物の勉強だけでなく、人との交流もこのトレーニングコースで得られた大きなものの一つです。一緒にコースに参加した友人たちやAJWCEFの
スタッフの皆さん、各施設の獣医師の先生やレンジャーの方々は皆温かく、楽しい2週間を過ごすことができました。海外での実習ということで、英会話への不
安もありましたが、拙い英語でも何とか意思疎通ができたことがとても嬉しかったです。自信につながるとともに英語力の重要性を認識させられる機会となりま
した。
このトレーニングコースで、野生動物への関心と海外に出ることに対する心持ちの両方に大変良い刺激を受けることができたと思います。機会があれば上級コースにも参加したいと考えています。このような経験が今後コースに参加する人たちにもできたら素晴らしいなと思います。
大学生 日
本では、学校教育やメディアを通して「野生動物はだんだんと減ってきているから、これからは守っていくべきだ」程度の啓発はあっても、やはり、野生動物と
人間との距離自体が、どことなく遠い。私自身、今まで野生動物保護に薄い興味はありつつも、実際に野生動物の置かれている現状について深く知ろうとしたこ
とも、ましては何かをやろうと思ったこともなかった。
こ
の実習では、オーストラリアで実際の野生動物保護の現場を少しでも見ることができ、携わる人々のお話をお聞きできたのが、私にとって1番大きかった。なぜ
野生動物が減るという現象に陥ったのか、これから人間がどうしていかねばならないのか、保護が必要とはいっても、実行にあたって一筋縄でできるものではな
ないこと(国民を支えるための開発と自然温存という、どこの国にもあるジレンマの中で、さらにはそのプロセスで今ある生態系全体のバランスの考慮もしなければならないこと、など)を知り、そもそも保護とは何なのか何のためなのか、こんなにも深く考えることができたのは初めてだった。私自身がこれから、継続的に、これについて学び、人と話し、一地球人として自分にできることを行動に移していく必要がある、と考える。このような学びの機会を与えてくれた水野先生をはじめとするAJWCEFのスタッフさん、実習を有意義なものにしてくれたDFWP、モギルのコアラ病院の方々に大いに感謝いたします。
2011年9月 トレーニングコース (初級)体験談
山口大学農学部獣医学科2年 中津由紀子
私
は以前から国際的なものに興味があり、尚且つ野生動物にも興味がありました。そのため、大学在学中に海外で野生動物の実習に参加したいと考えていました。
そんな中、このトレーニングコースの参加者募集のお知らせを見つけました。このコースは、海外で英語を学ぶことと野生動物の実習をすることという、自分の
2つの希望を一度に満たすものであることを確信し、すぐに参加しようと決めました。
オーストラリアでは、とてもたくさんの出会いがありました。とても親切にそして楽しく動物について様々なことを教えてくださったレンジャーさん、オースト
ラリア特有の動物に関してたくさんのおもしろいお話を聞かせてくださった獣医師さん、高い志を持ち野生動物保護活動に励むボランティアの方々、きめ細かい
気配りで私たちのお世話をしてくださったAJWCEFの職員の方々、一緒に自炊から実習まで協力して頑張った他の参加者のみんな。どの出会いも私にとって
とても貴重なものでした。
このトレーニングコースでは、初めて経験することがたくさんありました。そしていろいろ考えさせられる問題にも何度も直面しました。私たちは、人の手に
よって保護され、野生に戻ることができた動物も見ましたし、一方で安楽死せざるを得ない動物も多々目にしました。そして日本とオーストラリアの野生動物保
護に関する様々な違いや、現地の保護活動における良い面、悪い面の両方を知ることもできました。ここで学んだことは、長い間にわたり考えていくべきもので
あると思っています。
私はこのトレーニングコースに参加したことで、以前より海外を身近に感じることができるようになりました。将来就きたい仕事の方向性はまだ決めていません
が、今回得たものは自分にとって非常に大きな糧になったことは間違いありません。機会があれば上級コースにも参加したいと考えています。本当にありがとう
ございました。
岐阜大学 応用生物科学部 樽澤優芽子  今
回のトレーニングコースでは、様々な実習の経験を通してオーストラリア固有の野生動物の行動を間近で、肌や五感で感じることができました。それだけではな
く、レクチャーなどで各施設の獣医師の先生やアニマルケアラーの方のお話を直接聞かせて頂くことで、理論や知識が実体験と結びつき、より多くのことを深く
学ぶことが 出来たように感じました。
たとえば、モギルコアラ病院ではコアラの死亡原因に関するお話をお聞きしたり、安楽死に関する資料を頂いたりしました。加えて、実際に交通事故で死亡した
コアラを目の当たりにしたり、安楽死の現場に立ち会ったりすることにより、「頭で覚えた」知識に加え、視覚、嗅覚、聴覚、触覚などを通して「感じた」知識
も得ることができました。
また、野生動物保護のあり方や動物の展示の仕方についても学ぶことが出来ました。今回活動させて頂いたデイビッドフレイワイルドライフパークでの展示は、
以前訪れたオーストラリア国内の他の動物園と比べると、たくさんの相違点が見つかりました。そして、日本での展示方法などとも比較して、動物と人間にとっ
てよりよい展示とはどのようなものなのかを考えるきっかけにもなりました。人間にとっては動物がよく見えれば嬉しいですが、教育上の観点からみると、野生
本来の生き方も見られるのも良いのかな、とも思いました。
在豪日本人の方々や留学生の方とお話させて頂いたこともとても良い経験になりました。いろいろな生き方をされている方々のお話を伺い、大きな刺激を受けました。
2010年9月 トレーニングコース(初級)体験談
麻布大学 獣医学部獣医学科 2年 伊藤ひとみ
最初に見学したカランビン・サンクチュアリ野生動物病院では、人為的なケガではなくオス同士のケンカで傷ついた水トカゲが運ばれてきて診療をしていて驚き
ました。日本における野生動物は、誰のものでもなく放任主義ですが、オーストラリアにおける野生動物は「国の所有物」なので、傷付いた動物がいれば治療す
るのかな、と思いました。オーストラリアと日本との野生動物に対する扱いが異なっていることに興味を持ちました。
 そ
れからブリスベンへ移動し、モギルコアラ病院に3日間実習させてもらいました。安楽死させるコアラが多くとてもショックを受けました。安楽死させた個体
は、私たちの勉強のために解剖させてもらいました。オーストラリアの獣医学生でもなかなかできない貴重な体験をすることができました。ちゃんと1頭1頭解
剖するにあたって政府から許可を得るそうですが、安楽死させた個体で勉強させてもらう、このような献体制度が日本でもあれば良いな、と思いました。
植林もやらせてもらいました。近年、土地開発が進み、ユーカリが伐採されて減少し続けており、病院の近くにプランテーションを作っているそうです。
次に見学したイプスイッチコアラ保護協会で活動をするボランティアの方から、「コアラの保護で一番重要なのは、子どもをちゃんと野生復帰させることです。
1頭1頭助けるのは大事なことだけれど、最近では生息地をいかに残すか、ということに主旨が移ってきています。」という話を聞き、モギルコアラ病院で体験
した植林の重要さに改めて気付かされました。
その後、ゴールドコーストにあるデービッドフレイ野生動物公園で3日間実習を行いました。ワニ、鳥類、木登りカンガルー、ワラビー、絶滅危惧種の鳥などの
餌やりをしました。エサのやり方には、それぞれ工夫があり、日本の動物園よりもエンリッチメントが意識されている印象を受けました。また、展示されている
動物たちがオーストラリア固有種だからこそなのだと思いますが、動物園の設計がとても開放的で驚きました。
最後に見学したデイジーヒル・コアラセンターでは、午前中に車で移動しカラーを付けたコアラをトラッキングしました。最初はラジオを頼りに移動しますが、
コアラがいる近辺に到達すると、木にコアラが登った跡が残っていないか、辺りにフンが落ちていないかなどをチェックしながら探します。なかなか見つからな
いものかと思っていましたが、車を降りてから15分くらいで見つけることができました。トラッキングは何もかもが初めての体験だったのでとても面白かった
です。
トレーニングコースの2週間は、日本では経験できない、すばらしい体験ばかりでした。また、お世話になったAJWCEFの方々をはじめ、現地のレンジャー、獣医師の先生方から聞いた様々なお話はとても印象に残っています。オーストラリアでの全ての出会いに本当に感謝しています。トレーニングコースに参加できて良かったです。
日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医保健看護学科 2年 森 春子
いろいろな人と出会えたこと、そしてたくさんの事を学び、体験することができて、とても充実した15日間でした。オーストラリアと日本は同じ島国であるため、特殊な動植物がいるのは同じであるということは知っていたものの、実際にオーストラリア固有の動植物を間近に見、触ったのは初めてで、毎日発見することが多々ありました。
特
に驚いたのはコアラの手の形です。当然のように人間と近い形をしていると思い込んでいたので衝撃を受けました。またコアラはオーストラリアではたくさんい
るのだろうとも思っていたのですが、実際は減少傾向にあって、市民が率先して保護活動を早めに始めているということを知って驚きとともに、市民の行動力に
とても感心しました。その他にもたくさんの動物の世話を体験したり、動物自体のことを学んだりして動物の知識が増えた喜びや、動物の尊さを改めて感じまし
た。可愛くて不思議で興味の底が尽きそうにない動物たちを守っていくためにこれからも活動に参加していきたいと思います。
日本獣医生命科学大学3年 菅原 愛
オーストラリアでしかできない非常に貴重な経験をたくさんする事が出来ました。AJWCEFスタッフ、現地のレンジャー、獣医師、このコースで共に学んだ友人たちとの出会いはとても刺激になり影響を受けました。
オーストラリアにしか居ない個性豊かな面白い動物たちがたくさん居ました。デービットフレイ野生動物公園では飼育作業をお手伝いさせて頂くことで、その
生態や動物公園で行われている保護繁殖、教育普及への取り組みについて学ぶことができました。レクチャーと実習が並行してあるので、レクチャー内容を、実
習で確かめることができ、知れば知るほど動物たちの魅力にどんどんとはまっていきま
した。動物たちが、自然に近い状態で飼育され、生き生きとしていることが印象的でした。
街中にも動物がたくさん居ました。夜、宿泊場所で寝る前、何かの鳴き声がうるさいと思って皆で外に出てみたら、子連れのポッサムが木の上でコウモリを威嚇していました。そのような野生の動物たちとの出会いも、とても面白かったです。
モギルコアラ病院では、毎日コアラが保護されていました。傷ついたコアラたちの運ばれてくる原因に少なからず人間が関わっていることを知り、
実際にそのようなコアラを見たことで、コアラたちを守るために何とかしなければならないという危機感を感じました。亡くなったコアラの解剖をさせて頂いた
ことで、体の特徴を細かくみることができ、有袋類特有の繁殖に関わる生殖器をみられたことは、日本では絶対にできない貴重な経験であり、とても勉強になり
ました。
オーストラリアでは、国民の野生動物に対する意識が日本に比べてとても高いと感じました。それにも関わらず、希少な動物たちはどんどん数を減らしていま
す。オーストラリアで学んだたくさんのことを活かして、これから私は人と動物の共生できる道を探していきたいと思いました。
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