
オーストラリアの団体、施設
モギルコアラ病院 (Moggill
Koala Hospital)
この病院はクイーンズランド州政府のDepartment of
Environment and Resource Managementにより運営されており、野生動物特にコアラの救護を行っている。クイーンズランド州では唯一の公立野生動物病院である。施設には毎年1000頭
近くの怪我をしたり、病気のコアラや他の野生動物が運ばれてくる。病院には2名の獣医師と7名のレンジャーそして45名ほどのボランテイアがローテーショ
ンを組んで働いている。親を事故などで失った野生動物の孤児達の飼育もこの病院を通じてボランティアたちが行っている。通常一般の立ち入りは出来ないが、
州政府の協力によりAJWCEFの野生動物保護トレーニングコースの実習場のひとつとなっており、オーストラリアのユニークな動物たち(有袋類や単孔類)
の臨床、看護などの実習が行われる。

モギルコアラ病院 入院中のコアラの世話 AJWCEFトレーニングコースの実習生
デービッド フレー野生動物公園 (David
Fleay Wildlife Park)
この公園はオーストラリアのユニークな動物たちについて、そしてその保護の必要性などの社会教育のためデービッド フレー博士によって設立され、現在はク
イーンズランド州政府により運営されている。この公園では収容されている動物のほとんどがオーストラリアの固有種であり、また多くが絶滅危惧種であること
が大きな特徴のひとつとなっている。この施設もAJWCEFの実習施設になっており、日本では見ることさえ難しい有袋類や単孔類の飼育管理を、毎日それら
の動物たちの世話をしているクイーンズランド州政府レンジャーから直接説明を受けながら実習することが出来る。また、この施設では絶滅危惧種の捕獲繁殖な
どを行い、それらの動物を自然に帰す活動も行われている。収容されている動物たちは、
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カソワリ(絶滅危惧種)
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カモノハシ
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ラムホルツ木登りカンガルー(生息数減少)
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マホガニー グライダー(絶滅危惧種)
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ジュリアクリーク ダナット(絶滅危惧種)
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グレーター ビルビー(絶滅危惧種)
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プロスパイン ロックワラビー(絶滅危惧種)
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コアラ(地域により生息数減少が著しい)
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ディンゴ
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淡水及び塩水ワニ
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各種の爬虫類 など

野生動物公園でのAJWCEFトレーニングコース、左より リングテイルポッサム、木登りカンガルー、エミュー
イプスイッチ コアラ保護協会
(Ipswich Koala Protection Society)
この協会は、クイーンズランド州イプスイッチ市において1994年10月にその前身が設立され、2000年に現在の組織となる。イプスイッチ市とその周辺部の野生動物の保護と救護を行っている非営利団体である。主な活動
内容は、
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野生動物の生息地の保全と回復
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野生動物救護(24時間体制の野生動物救急車サービス)
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野生動物の孤児の飼育と自然への返還
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野生動物保護のための社会教育
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野生動物保護及び生息地に関する調査と提言
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上記活動のための募金活動
この協会とAJWCEFはパートナーとして相互に協力し野生動物保護活動を進めている。

協会副会長の活動説明 協会の野生動物救急車 救助されたコアラの世話
Institute of Continuing & TESOL Education
- クイーンズランド大学
(University of Queensland)
ク
イーンズランド大学(UQ)はオーストラリア クイーンズランド州の州都ブリスベンに本部を置く州最古の名門総合大学で、イギリスのタイムズ紙関係の高等
教育雑誌(2008年度)において世界トップ50大学中にランクされ、120を超える世界各国からの7,500名の留学生を含む38,000名以上の学生
が学んでいる。また、UQ
はキャンパスが非常に美しいことでも知られている。このUQの本部が置かれているセントルシア キャンパスにあるクイーンズランド大学付属英語学校
(ICTE-UQ)は、政府に登録され、連邦英語学校認定機構の認定を受けており、高品質の英語教育を提供している。ICTE-UQは。AJWCEFと協
力してオーストラリア野生動物保護スタディーツアーなどの企画運営を行っている。

クイーンズランド大学本部 大学キャンパス 日本からのスタディーツアー
日本の団体、施設
日本獣医生命科学大学
(Nippon
Veterinary & Life Science University)
日本獣医生命科学大学は、明治14(1881)年に日本最古の私立獣医学校として文京区音羽で開学し、日本獣医畜産大学と改名後、学校法人日本医科大学と
合併した。さらに平成15(2003)年日本獣医生命科学大学に改名し現在に至っている。現在は獣医学部に獣医学科と獣医保健看護学科の2学科を、応用生
命科学部に動物科学科と食品科学科の2学科を置き、すべての学科に博士課程までの大学院を整備し、教職員数は約150名、学部学生数と大学院生数は約
1,500名、同窓生数は16,000余名の小規模ながら伝統に輝く学府である。一方、教育と研究面での国際協力を推進しており、海外の大学との学術交流
協定を締結している。オーストラリアのクイーンズランド大学とは研究者や学生の短期研修、留学者の受入れ、学部学生の海外実習の場として交流を深めてい
る。AJWCEFの日本支部が同大学 獣医解剖学教室内にあり、日本におけるAJWCEFの野生動物保護に関する教育活動を支援している。

大学のエンブレム 大学正門 校舎や大学の教育動物病院
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