
トレーニングコース情報
2016年度 オーストラリア日本野生動物保護教育財団(AJWCEF)
オーストラリア野生動物保護トレーニングコースの概要
目的
野生動物保護を大きな生態系の観点から捉え、人と自然のよりよい共存”
について考える機会を提供すると共に、日本では経験することの難しい有袋類や単孔類の保護や救護に関する知識の向上及び豊かな海洋生物の生息する亜熱帯の海域において海洋生物保護に関する知識の向上を目的とします。
また、参加者の皆様が海外で安全に生活をするための基礎知識や実用英会話の向上も目的とします。
開催場所
オーストラリア連邦 クイーンズランド州
実習施設
(『協力団体・施設』をご参照ください)
クイーンズランド州立野生動物環境保護施設
(モギル コアラ病院、デビッド フレイ野生動物公園など)
レッドランド市環境保護施設
(レッドランド
インディジスケープスセンターなど) クイーンズランド大学獣医学部 クイーンズランド大学モートンベイ海洋研究センター カランビン野生動物保護区
イプスイッチ コアラ保護協会
王立動物虐待防止協会(RSPCA) など
コースの種類と概要
初級 (Introductory) トレーニングコース
初級コースでは、日本では経験できないオーストラリアの主な希少野生動物(有袋類、単孔類)の解剖や生態などの基本的な知識や、その保護、飼育管理などの基礎について実習と講義から学びます。
野生動物の生息に必要なユーカリの森などの自然環境について学ぶのと同時に植林の実習なども行います。また、カヤックを活用しカランビン川流域の自然の中に生息する野生動物を観察する体験なども行い、都市に生息する野生動物と人との共存についても検討していきます。コース期間を通して基礎英会話も履修します。
上級 (Advanced) トレーニングコース
上級コースでは、専門的に野生動物、特にオーストラリアで絶滅が危惧される動物の保護、捕獲繁殖、そしてリカバリー計画、また、傷ついた野生動物たちの救護やリハビリテーション、野生動物の孤児の飼育などを実習します。
自然環境における野生動物の生態観察を基に、都市に生息する野生動物と人との共存についても検討していきます。さらに、野生動物の疾病、人畜共通感染症における疫学的知識やバイオセキュリティーの方法
、また野生動物保護や救護における倫理や動物福祉などについても実例を通じて学びます。現地の環境保護に携わる獣医師やレンジャーとの交流の場も設けます。
専門(Professional)トレーニングコース
専門コースは、すでに野生動物に関する分野で仕事に従事されている獣医師、獣医看護士や飼育管理者などの方々のために特定の分野に焦点を絞って開催します。コースの内容により開催地が変わる可能性があります。
海洋生物保護初級 (Marine life introductory) トレーニングコース 海
洋生物保護初級コースでは、オーストラリアで最も権威のある大学のひとつであるクイーンズランド大学の協力のもと、大学のモートンベイ海洋研究センターを
基点に海洋環境及び生物の保護の基礎について学びます。このセンターはオーストラリアの東海岸にあるモートン湾に位置する世界最大級の砂の島、ノーススト
ラッドブローク島にあります。この海域はジュゴン、海がめ、エイ、イルカ、クジラ (7−11月)、多様な魚類、海草などに恵まれ、亜熱帯の海洋調査の拠
点になっています。コース中は世界各国から来ている研究者や学生と共に海洋センター内の宿泊施設に宿泊し、クイーンズランド大学の指導員の指導を受けま
す。また、自由時間には世界の人たちと積極的に交流していただくことができます。他のコースと同様、実用英会話の履修もあります。
*講義は基本的に英語で行われます。ただ、必要に応じて適宜通訳がつきますので英語に自信の無い方でも心配はありません。
参加対象者
初級 (Introductory) トレーニングコース
野生動物の知識や経験のあまりない方で、これから野生動物や環境保護について学びたい方 (例: 一般の方、獣医、獣医看護、動物及び環境科学系大学低学年のかた方、動物や環境系以外の大学の方)。しかし、経験のある方でも参加のご希望があれば受け付けますのでAJWCEF本部事務局までお問い合わせください。
上級 (Advanced) トレーニングコース
初級トレーニング修了者が対象となります。ただし、野生動物に関して初級トレーニング修了者と同等またはそれ以上の知識を有する方(例:獣医、獣医看護、動物
及び環境科学系大学3年生以上、または既に環境や野生保護救護の経験のある方)は対象となります。詳しくはAJWCEF本部事務局までお問い合わせください。
専門(Professional)トレーニングコース
野生動物に関する分野で仕事に従事されている獣医師、獣医看護士や飼育管理者などが対象となります。
海洋生物保護初級 (Marine life introductory) トレーニングコース 海洋環境や生物などの知識や経験のあまりない方で、これから海洋保護について学びたい方 (例: 一般の方、大学低学年のかた方)。しかし、経験のある方でも参加のご希望があれば受け付けますのでAJWCEF本部事務局までお問い合わせください。
*トレーニングコースの参加申し込みはAJWCEF会員を優先いたします。尚、トレーニングコースの参加申し込みと同時に会員の申し込みも行なえます。その場合も会員優先の対象となります。
英会話
コース中には、野生動物実習や海外での日常生活に最低限必要な英会話を学んで頂きます。授業は教室ではなく実際の社会に出て行います。文法にとらわれすぎず、伝えたいことを相手に英語で伝える実用的な経験をするためです。
宿舎及び食事
宿舎はキッチンやリビングルームの付いたアパートメントタイプになります。プールやテニスコートも完備されているところもあり、自由時間にはご自由にお使
いいただけます。食事は歓送迎会を除いて自炊となります。食材費はトレーニングコース費用に含まれておりませんので、ご自身でご負担ください。現在のオー
ストラリアの物価から推測いたしますと、約100ドルで15日間の食材費は十分賄えると思われます。自炊を行う目的は、参加者の皆様にオーストラリアの実
社会をより多く体験して頂くためです。食材のショッピングなどは英会話の実践の場ともなります。
但し、海洋生物保護初級トレーニングコースではこの限りではありませんので、コースの詳細をご確認ください。
保険
トレーニングコース開始前に、参加者各自が怪我や病気治療を含む適切な旅行保険に必ず加入してください。自由時間内における事故、又は参加者本人の過失による損害に対してAJWCEFは一切責任を負いません。
健康および予防接種
健康上の問題、アレルギーの有無などは必ずコース参加申請時に申し出てください。また、コース開始2週間前までに破傷風の予防接種を完了してください。
2016年度トレーニングコース年間予定
| コース | 開催日程 | |
第 一 回 |
海洋生物初級 |
2月27日〜3月6日 終了しました |
|
第 二
回 |
上級 |
3月5日〜3月13日 終了しました |
|
第 三 回 |
初級 |
3月13日〜3月27日 終了しました |
| 第 四 回
| 初級
| 8月29日〜9月11日 募集中
| |
*日程や内容は諸事情により変更される場合があります。
お問い合わせ
ご不明な点は本部事務局(training@ajwcef.org)
までお問い合わせください。
オーストラリア日本野生動物保護教育財団
本部事務局
PO Box 1362
Kenmore, Queensland 4069 Australia
Phone: +61 7 3374 3909(オーストラリア)
Fax: +61 7 3374 3531(オーストラリア)
E-mail:
training@ajwcef.org
Web site:
www.ajwcef.org
日本連絡事務所 (緊急連絡の場合にのみお願いいたします)
日本獣医生命科学大学 解剖学研究室内
尼崎 肇 教授(AJWCEF理事)
東京都武蔵野市境南町1−7−1
Phone: 0422 31 4151(代表)
E-mail: hamasaki@nvlu.ac.jp
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